この記事は2022年10月14日現在の内容で書かれています。
ネットで商品を売ろうと思ったら、どうすればいいのでしょう。
自分独自のショップを持つことも、Amazonや楽天市場のようなネット上のショッピングモールに出店することもできます。
すでにホームページやブログがある場合には、そこにカートの仕組みをはめ込むことでネットショップを運営することができるサービスもあります。
ほとんどの場合、まったく初めてで技術的なことがわからなくても、ネットで商品を売ることができるようになっています。
この「ネットショップをはじめよう」では主に、独自ショップをネット上に作成して運営していくことのできる、ネットショップ作成・運用サービスや、カートサービスを対象にいくつかのサービスの機能を比較しています。
目次
ネットショップ作成・運用サービス / カートサービス
ネットショップ作成・運用サービス、ショッピングカートサービスは、今、とても増えている方法です。
利用するショップも増えていますし、サービス会社も増えています。
初期費用、月額費用が掛からないサービスや、無料期間が用意されているサービスもあるので、使い勝手などを試してみてから申し込むことができます。
サービスを提供している会社や、サービスのプランによって違いがあるので、目的や運営方法を考慮して、ご自分のショップにあったものを探してみてください。
まず、ネットショップ作成・運用サービスでは、契約するとショップ専用の管理画面が用意されます。
管理画面でデザインを決めたり、ショップに関する必要情報を入力したり、商品情報を追加していくことで、お客様に閲覧いただけるショップのトップページや商品ページなど、複数のページができあがります。
カートサービスも同様で、契約すると専用の管理画面が用意されます。
管理画面でショップに関する必要情報を入力したり、商品情報を追加していくことで、ブログやホームページで使う「カートに入れる」のようなボタンを作ることができます。
ボタンは、管理画面に表示されたコードを自分(自社)のページにコピペで貼り付けることで、お客様に購入していただくことができるようになります。
ここでは、おおまかな特徴別にサービスを分類してみました。
必要な機能一式がそろっているので、安心してネットショップをオープンできるサービス
ネットショップ作成・運用サービスと言われているサービスでは、サーバーやドメイン(サブドメイン)の用意、トップページや商品ページ、お問い合わせページなどの必要なページの作成、会員管理や在庫管理など、ネットショップをオープンし運営していくために必要な機能がそろっているので安心してネットショップをはじめられます。
最近は、老舗のサイトでも、商品紹介のページから、「ネットショップはこちら」というように、デザインも含めて別のサイトに飛ばすところも増えてきています。
この場合、すでに集客を集めているサイトからネットショップへ誘導することで、より多くの方に来ていただくことができるのが大きなメリットです。
また、今使っているドメイン(https://www.outideoshigoto.com のような)をそのまま使えたり、今使っているドメインのサブドメイン(https://shop.outideoshigoto.com のような)でネットショップを運営できるサービスもあるので、使いたいときには確認してみることをお勧めします。
このようなサービスを使えば、購入いただくお客様目線の便利な機能が豊富に用意されているので、ショップ運営者が気づかなかった便利な機能などにも出会え、すぐに使うことができます。
機能については、サービスごとに違いがあるので、契約する前に確認してみてください。
MakeShop 、 カラーミーショップ
、 Shopify
、 STORES
、 BASE
、 イージーマイショップ
などは、豊富な機能がそろっているので、安心してショップをオープンさせることができます。
自分のホームページやブログを活用し、カートボタンを付けられるサービス
すでにレストランをやっていて、レストラン用のホームページは持っているけれど、人気の商品だけネットでも売ってみたい、
ブログでは実店舗のお客様を集客しているけれども、ネットでも売れるかどうか試してみたい、
本格的にショップ用のページを作ったりするのは、まだまだ人手不足で大変だけれど、数種類だけ売ってみたいので自分のブログにカートボタンを付けたい、
などなど、すでにあるサイトやブログのまま、ページ内の好きな場所に「カートに入れる」ボタンを付けることができます。
カートボタンを好きなところにつけられるサービスでは、管理画面などに表示されるコードをコピペするだけで「カートに入れる」ボタンを付けることができます。もちろん、ボタンを用意してくれるだけではなく、お客様がボタンをクリックした後の決済システムへの流れを全て提供しています。
SHOP-Maker 、e-shopsカートS
などはカートシステム部分に特化したサービスです。
また、STORESの「ボタン機能」、カラーミーショップ
の「どこでもカラーミー」、イージーマイショップ
のカートプラン、Shopify
の「購入ボタン」(Buy Button)、なども自分のホームページやブログにカートを貼り付ける機能です。
無料でネットショップをオープンできるサービス
多くのサービスには、使い勝手を見るための無料のお試し期間が用意されています。
使い勝手も大切だけれど、本当にネットショップでやっていけるのかわからないのに、月々の費用が掛かるのはどうかなぁとか、とにかく安く始めたい!、というような場合には、月額料金のかからないネットショップサービスもあります。
しっかりしたサポートや、豊富な機能が用意されている有料のサービスもいいですが、固定費がかからないというのは、魅力ですよね。
ただし、初期費用や月額費用はかかりませんが、売り上げの何パーセントとか、1回の売り上げにかかる費用というような決済手数料は有料サービスと比べると少々割高になります。
STORES 、 イージーマイショップ
、カラーミーショップ
には、無料のプランが用意されています。
使える容量や機能に違いがあったり、決算手数料などが有料プランと異なります。プランの変更はサービスによりできるところとできないところがあるのでご注意ください。
また、今まで無料プランだけだった BASE も、2022年4月から有料プランが用意されました。これにより、売り上げが上がってきたら、決済手数料の安い有料プランに切り替えることもできるようになりました。
デジタルコンテンツを販売する(ダウンロード販売)
アプリや電子書籍、映像、音楽から、フォントや壁紙・アイコンといった各種素材を売る場合には、送料のかかる「もの」を売るのではないので、それができるサービスを選ぶ必要があります。
STORES、カラーミーショップ
、Shopify
、 BASE
などでは、ダウンロード販売ができます。
海外に商品を売りたい(越境EC)
日本から海外へ商品を販売したいという場合に、言語、配送、決済、集客などの問題を補完してくれる機能やツールが用意されているサービスもあります。
MakeShop や Shopify
、STORES
、カラーミーショップ
などは便利なツールを用意しています。
おまけ
楽天市場 や Yahoo!ショッピング、アマゾン などのインターネット上のショッピングモールに出店する方法
一般に、そのモール自体に集客力も信用もあるので、独自にショップをオープンするより、ネットショップオープンのハードルが低いというメリットがあります。
逆にモール内に同じような商品を売る店があると、どう差別化するかが難しくなり、価格競争になってしまうこともあるようです。
そのためにキャンペーンや広告などのサービスを提供したり、モール内での集客のセミナーを用意したりしているところもあります。
料金としては、月額料金に加え、売り上げの何パーセントというような決済手数料が発生し、キャンペーンの参加や広告費用なども発生します。
Yahoo!ショッピング のように、初期費用、月額システム利用料、売上ロイヤリティが無料というところもあります。
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどから購入できるということ自体、買う側の安心感につながるので、差別化できる商品であればお勧めの方法です。
「モール名 出店」などで検索するとそれぞれの出店情報が見つかると思います。
すべて独自に開発する方法
ネットショップが始まった当初(2000年前後)は、ショッピングモールもかなり敷居が高く、それ以外でネットショップをオープンしようと思ったら、独自に開発するか、または独自に開発されたカート用のプログラムを購入して自社サーバーにインストールして使う方法くらいしかありませんでした。
現在では、独自仕様の特別なショップを作りたい、というようなことでもない限り、独自開発にはコストがかかりますし、消費税の計算方法が変わったり、顧客を囲い込むための新しい技術など、すばやい対応が難しくなってくるので、ほとんどなくなってきているのではないかと思います。